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作家の定義

作家の定義

作家の定義、簡単なようで難しいようで、私はとてもシンプルに定義してます。

 

素人から見てすごい物作れるだけの作家× あえて触れません。

 

プロ仲間から見てもすごい物作れてる× 時間をかければ素人でも良いものは作れます。年に数度のコンペに向けて渾身の力作を年に数個作るなどは、素人でも出来る事ですね。美大出て普通に就職する方達に多いのがこの界隈ですかね。

 

すごい物早く作れる× そここそが最低ラインそんなの当然。技術は素晴らしいけどマーケティングの無い方が多いのがこの界隈です。自己満足的な世界観に浸り世間様からの評価を厭う方が多い印象です。ただ、売る事が出来る人の中にもここをおざなりにしてる人がいるのですが、そういう場合やがて壁にぶつかります。後述しますが人気が出れば出るほど手の早さが必要になるからです。もしくは手を増やす能力(人を雇う)が必要となります。

 

何々コンペに入選した、賞を取った!×素人さんでも入選入賞してます。手の早さはさておき技術やコンセプトは素晴らしい上にそれを評価もされてるのに販路やコネクションのない方が多いのがこの界隈です。販路を開拓するには、粘り強い交渉力、力のあるコネクションに属するには、秀吉が信長に、家康が秀吉に仕えたような才能、野口英雄、太宰治、ドフトエフスキーの様な「身近な人を養分とし、人懐っこく周りが世話を焼きたくなる」才能が必要となります。その辺りを持ち合わせていないのに、努力を厭う方はどんなに賞を取っても入選を重ねても作家一本で食べてゆくには苦労するでしょう。

 

作品の出来、良しあしも「好き嫌い」だったり、評価なども属する同人協会やコネクションによって定まりを得ません。唯一無二のオリジナリティを誇ろうと、すぐさまコピーされ陳腐化してしまうのが情報化社会です。「貴方が最初に始めた事」であろうと、「声の大きな人」に負けてしまうのです。これらのトラブルに巻き込まれたくなければ「理屈や技術が分かっても真似出来ない」事を行うしかありません。不毛な事を言うようですが結局は、「技術があろうとなかろうと」「個性が有ろうと無かろうと」販路とコネクションに卓越してる人が「売る」事が出来ます。そうすると、ごくシンプルな落としどころ。「収入」のみに焦点を当てれば見えてくるのではないでしょうか。

 

私なんかは、若い頃には、少ない時で150万、多い時で300万くらい売って、(この頃はまだクラフト系のネット販売サイトは無く、ヤフオク一本で食べてました。)100万くらいパートで稼いでました。なのによい機材購入したり、しょっちゅう焼肉とか食べに行くもんだから、リボで借金300万くらいありましたね(おいっ)でも比較的自由気ままにのんきにやれてました。楽しい時代でした。でも自分の事を「作家」だとは思ってませんでしたね。私なんかからするとモットこ~しっかり稼げてるイメージがありましたんでね。ですから今でも、以下の認識で居ます。

 

日本国では売り上げ1000万円以下の事業者には、消費税を徴収する義務がありません。国が正式に、1000万円以下の売り上げの事業者を「国民から消費されていない」と定義してます。

 

競争が激しくとも比較的起業しやすい飲食店などの個人事業でも1000万円以上売り上げてる人は五万といます。やはりそこらあたりが「一人前」と「見習い」を分かつ最低限ラインと言えると考えます。それ以下は自称作家、作家の卵、作家見習、半人前で良いのではないでしょうか。厳しいですか?そうですね。世の中は厳しいです。(私の個人的な認識はここが最低ラインです。)

 

何を言ってんだ「利益が問題だ」

 

という声もあろうかと思います。そうですね、1億円売ってても1億1000万円経費かけてたらお話にならないですよね(汗)。では、やはり一般サラリーマン並みの年収300万円~500万円当たりの「売り上げ」を出して、かつ個人事業主は、仕事場や飲食の一部も経費に出来ますが、「経費を差し引て食べて行けている」事が大切ですね。

 

え?そんなに「売る」のは、一部の作家だけだ?

 

 

うーん、そうですね。では、「その報酬だけで生活に困らない」はどうでしょうか。親と同居してるから150万売れれば楽しく生活できるよー、ですとか、若い頃の貯金あるから200万売れれば問題ないっす。とか、昔事故って保険金タンマリ貰ったから120万円売れれば困らないという方もいますし、親の残した資産食いつぶしながら60万売れれば生活できるよなんて方もいます。んー確かに支援や不労所得があるなら・・・私からするとそれは、「趣味人」と言う事で論外なのですが、・・・・日本は世界第三位の経済大国ですから意外とこの手の人多いです。この界隈に「自称作家」が大量に屯してると言えるのですが、本人が納得出来てると言うのはとても大切です。

 

ついでに、作家と作家を装おう人の見分け方を一つ記しておきます。もの凄く単純な事実を述べます。作家一本で食べて行けるような作家さんの場合、どんなに手が早くともひたすら締め切りに追われます。ですから常に在庫が「空」です。一方そうでない人は、作っても作っても売れないので在庫がたまります。「マイギャラリーを持ちそこに陳列できる」くらいに在庫がたまります。マイギャラリーが大きければ大きいほど、陳列してる作品が多ければ多いほど作家と言えないような「売れない作家」さんです。でもなんかお金を持ってる人達(趣味人)と言う事です。そして地方でよくある図式「行政と連携して何かやる」ほど暇を持て余しています。

 

(私は早くこの趣味人になりたくて馬車馬のように働く派ですw) 

 

もしくは、もうこれホント最後の落しどころとして

「それで得た報酬が副業よりも多く、その収入を確定申告をしてる」

ではどうですか?

もうこれ最低ラインと言えると思います。

これ以上を譲る必要性を感じないのですがいかがでしょうか。

(ちなみに私は申告してなかったのでこの基準からすら漏れます(爆))

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