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陶芸の窯

特別注文の陶芸窯を搬入しました

・2011年9月28日快晴、朝8時より搬入開始です
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今年2011年があけた頃より一つの懸念材料がありました。
前年比1.5~2.0倍ペースで成長を続けるほけきょ庵。

2年前に購入した窯で、今年の夏以後の焼成を賄えるだろうかと言う懸念です。

しかしながらポンと購入すれば良い物でもないし
出来るものでもないしで。
そんな心のモヤモヤを抱きつつ年明けを過ごしていました。

・2年間にわたり3日に1度のペースで炊いた灯油窯の後ろに新たな窯を
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3月になり世の中を震撼させる出来事が起こります。
東北大震災です。

3月4月とお客様が激減して窯の購入ドコロではありませんでしたし。
先手を打って購入しとかなくてよかったー!と安堵もしました。

しかしながらその考えが変わり出したのがゴールデンウィークを過ぎたあたりですかね。
お客様が徐々に戻り出してきたことが実感出来るようになると共に

いよいよ差し迫る現実として窯を購入しなきゃならんと覚悟を決めます。

・45cmX40mの棚板が4枚分置けるスペースの窯を特注しました
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6月頃からどのくらいの大きさの物が必要なのか。
新柳さんに2つの窯の見積もりを出してもらい比較検討します。

結論としては、カタログに載っている窯で最大のものよりもさらに少し大きい
特注の窯を発注することにしました。

これは、今使っている窯の棚板の大きさから算出したものであり。
今ある設備をそのまま使いまわそうとした結果、決まったことです。

・窯の乾燥重量は約2.8トン

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アートクレーンさんの協力の元に家の反対側の小屋まで持ってゆきます。

この日の従業員は3人。
プチ歓声が上がります。

窯の搬入場所はシビアな場所にあります。
以前の窯を置いてから柱を立てて屋根を立てつけた小屋の中にあります。

もちろん、ここまで大きい物体の搬入の事など一切念頭に置いてませんでしたので。
とにかく使い勝手が良いように改良し続けてたスペースでもありました。

・数センチ刻みでクレーンを動かし搬入するシビアな時間
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名残惜しい気持ちも確かに有りはしましたが。
窯の搬入が第一です。

あらかじめ壊せる箇所は壊しておきましたが
その場で柱を取り壊し改めて設置をする。ハードな作業が続きますが。
なんとか搬入は午前中で終わりました。

シンリュウさんとクレーン屋さんは撤収しましたが
夜半から雨が降るとのことで突貫工事で屋根を取り付けました。
これが一番キツかった。

しかしながら、これで体験作品をお届けする時間を短縮できるかと思うと。
体はあちこち痛くて疲労感でいっぱいだけど
また一つ壁を乗り越えた充実感で一杯です。

この秋~冬はこいつをフル稼働させて
ガンガン炊きまくって少しでも早く体験作品を手元に届けるよう
頑張っちゃうのであります。

文章※武山よしてつ

・空模様を気にしつつひとり進める孤独な作業

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