ほけきょ庵マスター 武山よしてつ

2008年5月 1日 00:00

2011年制作 カブトムシやレーシングカー、銃やナイフをモチーフとした
ELWALDPANZER'LED-SURVIVAL 材料:レジン ラッカー塗料

エルワルドパンツァー 武山よしてつ

名前■武山芳徹 (たけやま よしてつ)
生年月日■1972年(昭和47年)6月17日 ふたご座 血液型 A型
趣味■ 読書 映画鑑賞 楽器演奏
好物■レバサシ ケンタッキーフライドチキン
座右の銘■偶然と書いて必然と読む・能ある鷹は爪を研ぐ
       鳴かぬなら自分が鳴こうホトトギス ホーホケキョ (すべて自作)

海と山と温泉の三珠に恵まれた伊豆高原でスローライフならぬハイスパートライフをおくってます。陶芸の体験教室「ほけきょ庵」&ビーズ&クリスタルガラス・サンキャッチャー体験教室 「ぷちそれいゆ」ペット連れ専門施設「伊豆高原わんこの森」の運営。フィギア原型・完成品・焼き物製作。動画&web製作業務の「伊豆高原スタヂオ」運営と、人・物・情報を「作り育てる」仕事に携わりつつ社会に参加できればなと考えてます。

若い頃は音楽業界に属してました。その頃の教訓として今も大切にしてることがあります。
売れ出すと態度が豹変したり、付き合う友人をメリットデメリットで選び出す人を沢山見てきました。親や知り合いに有名人や「一目置かれる人」がいて、それらのコネクションや経済力を背景に這い上がる人たちを沢山見てきました。今私が身をおいてる「経営」の世界でも同様、むしろそれが当たり前の世界ですね。そういう生き方を否定する気は無いけど、「売れなくなった後の無残な姿」や「力を持ちすぎてコネクションから村八分」された上に「古い友人達からも拒否される」人たちも沢山見てきました。ですので、私自身はそういう生き方からは距離を置いて生きてきました。私は「私を見て欲しいし、貴方を見ようと」します。「誰が言ったか」ではなく、「何を言ったか」を問題にしたいと思いますし。「何を言ってるか、言ったか」以上に、「今、どれだけ本当に自分がやりたいことを実現しているか、またはその過程にあるか」の「事実と言動の一致」を大切にしてます。誇張しなくて大丈夫、等身大でお付き合いしましょう。

2010年制作 伊豆の景観 巨大風車を風刺した作品 
ブリアレオ"フシャエル=コンスエグラ 材料:石膏粘土&針金

伊豆 風車 フシャエル


私達は物を作り育てることを生業にしています。
自身の中に渦巻く情や念をアウトプットし形にする作業ですので、
枯れない様に絶えず何らかの情報をインプットし続けなければ良いものは作れません。

それは、「絵画」「彫刻」「映画」「音楽」「人」「温泉」「景色」「料理」と形態は問いません。
絶えず感性を研ぎ澄まし、創作のモチーフとなる物事。
魂を目覚めさせる様な鮮やかな物事に飢えたコンディションを維持しています。
幸い私も妻も、そういった機会と理解に恵まれた家庭にあった為。
生活する上で絶えずそういったことに目を凝らし耳を澄ます事が身にこびり付いてます。

旅や特別な経験や体験などせずとも、道端に咲いてる花に感動し、空行く雲に学ぶ。
日常の中の些細な事から、それらを拾い出し創作のモチーフに昇華する感性を絶えず磨いてます。
それは、身にこびり付いた叩いても落ちない垢のような物なのです。

※60キロ運転のろくろ

しかしながら自身や自身の中にあるものを表現するために必要な技術や方法論は、
何年やったから身につくと言うことではありません。
絶え間なくひたすら地道に磨き続け、実践を続ける中にあります。

「どれだけ呼吸をしたからあとどれだけ生きてゆける」と言うことではなく。
呼吸を止めた途端にすぐに息苦しくなり
そのまま呼吸を続けなければ、ほどなく死んでしまうのです。
磨き吸収すれば終わりと言うことではなく、
「磨き、吸収し続ける」ことの中にこそ、その本質が隠れています。

そして惰性で物事を続ける中にも表現者としての「本質」は存在しません。
この落とし穴にはまると安寧とした「停滞」が残るのみで表現者としては死を迎えてしまいます。
その事に気が付かずルーチンワーク的な活動に埋没したり、
お金のためにと、戦略的に死を受け入れる作家も少なくはありません。

自身に出来る事、知っている情報の確認。
既に得ている物事を無事にこなすのは3割。
あとの7割は未知なる技術や理屈へのチャレンジ。

この状態が「既に得ている物事を無事にこなす」のにも
「未知なる技術や理屈」の獲得にも理想的な境地なのだと身に染みたのが33歳の時です。
親より楽器を弾くことを教えられてから28年が経っていました。

例えば 音楽史上至高の超絶技巧バイオリン奏者
パガニーニのフレーズが弾ける為には、様々な物事を犠牲にしてでも得ようとする執念と
相応の修練が必要となります。

しかし習得したとて1ヶ月トレーニングを怠ると弾けなくなりますし、
弾き過ぎれば腕を壊します。

※150キロ運転のかっ飛ばした練習をすることで通常時に余裕を持って弾けるようになる。

最高とよばれる表現者と言えどこの状況に陥る可能性はありますから。
自己管理を徹底し、今の自分を打破し続けないと表現者としての停滞を迎えてしまいます。
ですから、表現者としての頂に立つ人達は、日々のトレーニングを欠かさないのです。

でもここで勘違いしていけないのは、車の運転などでもそうですが
何時でもどこでもアクセル全開というわけではなく。
TPOに合わせた使い分けが必要だと言うことですね。
こここそ表現と技術の「一番のキモ」だと思います。
必要な時に必要な分だけの技術と表現力を使いこなすのです。


2007年制作 恐竜 ティラノサウルス 陶芸用粘土
陶芸 恐竜 ティラノサウルス


車をたとえに出しますと、
200キロ出せる車と80キロが限界の車とでは使い勝手がまったく違うという事です。

80キロが限界の車で高速道路を走ると危険です。煽られっ放しでハラハラしますよね。
一般道路を走る時はなんとか問題にはなりませんが高速道路は走れません。

表現のシロウトさんがステージに立ったりパフォーマンスすると
見てるこっちがハラハラしたり、必死さにシラケるはこのためです。
ですので生暖かい気持ちで見守ることになります。

加えていえば、素人に毛の生えた程度の技能をもってして
素人さん相手に見せ付けるようなまねをしてると、
同業者、すなわち他の表現者からは苦笑されます。
当の本人は気がついていない場合が殆どです。

そして

200キロ出せる車で一般道路をアクセル全開でかっとぶのも危険です。
一般道路を走る時にはそれに適したスピードで走らねばなりません。

玄人が技術や理屈、表現の革新にこだわりすぎ
シロウトさんには意味不明で分かりにくい物を「表現だ」と押し付ける。
シロウトさんに対してかっ飛ばしすぎると、やはりシラケを生み、滑稽に見えるのはこのためですし。

投機的意義を見出すならまだしも、ギャラリストの戦略的プロモーションに
過剰に反応し、50~100年経たねば正当な評価は不可能と言われる
作品らに、普遍的価値を見出したつもりになってる表現者や受け手など笑止千万です。
(個人的趣向として価値を見出すのには大賛成です)

楽器がギャンギャン弾けるからといって
楽曲を壊してしまうほど弾いてしまうのはNGですし
技術力「のみ」を競うような真似をするのは。
「過ぎたるは及ばざるが如し」の言葉の通りなのです。

※180キロ運転のろくろ

しかしだからと言って技術と理屈がいらないと言うわけではありません。

スピードが出せれば高速道路も快適に走れ、いざと言う時の緊急回避の為に
スピードアップして回避する手法も取れます。

やはり、スピードを出せると運転の「余裕が違う」のです。
技術と表現力を身につけるのはこの「余裕」の幅を増す為であり。
アクセルやハンドルに余裕、そして何よりも「自分」に
遊び心があるほうが運転はしやすく、快適で楽しいのです。

優良ドライバーの心構え=表現者の心得とも言えるでしょうか。

私と妻が技術と方法論を身につけ表現力を磨き続けるのは
自身の作家活動にとってもそうですが、皆さんに物作りの指導を行う時の「余裕」を増し、
安心して楽しく快適に物作りの体験をしていただくためなのです。

2008年~2012年制作 陶芸体験教室ほけきょ庵 ウッドデッキ
ほけきょ庵 ウッドデッキ

結局作り手を続けてきて気が付いたことは、
「それ」は人生の目的などではなく、人生を楽しく過ごすための手段だと言うことです。

しかしそれは物作りで妥協すると言うことではなく絶えず「本物」に接し
自身も「本物」であり続けることを課しつつ、世の中を見渡し
バランスを模索し続ける事が前提条件です。

折れた風に見えてもまがい物には興味ありません。頑固です。
だからこそ必要の無いところでは折れまくります。

クロウトが唸るような技術と理屈を用い物作りに励み、シロウトでも一目でわかる簡単で楽しい物を作る。

そして、「作ることや習得することは楽しい」という事を皆さんに伝えるのが私の務めです。
その模様は日記などに綴りますので興味のある方は読んでみてください。
そして、ほけきょ庵で本物の技術と表現に触れ、作ることの楽しさを体験してみてください。

※30キロ運転の演奏

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